「ゲーム感覚」

昨今、見聞きするコトバに「ゲーム感覚」があります。　

パソコン・ゲーム、テレビ・ゲーム、その他。　チョット時間に余裕が出来れば、ゲームに夢中になる。　パチンコ・スロットなどが含まれましょうね。　

大企業・○○製紙会社の前・会長サマが熱中したのもゲームの範疇に入るのでしょうか・・・。　

イラク戦争、ありましたね。　突然で恐縮ですが。　
アメリカの戦闘爆撃機のパイロット、任務を終えて帰還。　従軍記者のインタビューに答えて、「ゲームのようだった！」。　

ゲーム機器のモニターを見ながら、ボタン、スティックなどを操作している感覚であった、という意味なのでありましょうね。　これは、アメリカのパイロットだけでなく、最新式の武器・兵器を扱う際には、誰しもが抱く感想かも知れません。　

この時、サダム・フセイン氏の発した言葉が印象に残っております。
「戦争は、ゲームではない！」。　

当たり前ですよ！　人が血を流して、血シブキを上げて、断末魔の悲鳴を上げて、・・・。　親も兄弟姉妹も、友人も知人も、一瞬の内に消えてしまうのですからね。　地球どころか、宇宙まで消えてしまって・・・。

ゲームは、気晴らし程度であれば、問題は無いのでしょうが、ノメリ込んでしまって、自分の心がコントロール不能となっては・・・？　

政治であれ、会社経営であれ、自動車の運転であれ、何であっても、遊び半分「ゲーム感覚」は、ご勘弁下さい。　やってる本人は「楽しんで」いるのでしょうが、やられている側の人間は“生きた心地”ゼロです！　

いのししが、２０歳当時、島根県方面を旅していた時。　岩山の頂上にある“お寺”の老住職さんが言われた言葉。　未だに、耳の底に・・・。　

『世の中は、ホドほどに中ほどに・・・。』　消え入りそうな“声”で。

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