８月１５日

８月１５日。　

いのししの若い時代は、大きなウネリに翻弄される手漕ぎボートに乗っているような時代でしたね。　先人の一言、一言が指針となり、勇気に繋がりました。　そして、現在、生きているのですね。　

上海事変だ、シナ事変だ。　満州国だの、空の神兵だの。
ヒトラーの快進撃。　ヒトラー・ユーゲント。　ナチス・親衛隊。　
トラトラトラ。　連合艦隊・陸戦隊。　突撃・突貫・決死隊。　
提灯行列・花電車。　勝った！　勝った！　で　“万歳三唱”！

ジェット・コースターが、ルートの頂上に差し掛かっていたのですね。
その後は、急降下。　それどころか、レールが外れて、墜落、落下。
死傷者多数！　生き地獄！　戦災孤児には、復員軍人。　シベリア抑留・洗脳地獄。　ウソの告白・優遇措置。　
ナンともハヤ・・・。　ヤレ、ヤレ・・・、夢か、ウツヽか・・・？　

“戦後”。　生きるか、死ぬかで、商売を始めてみても、資金も無ければ、コネも無い。　倒産、破産に債権取立て。　一家心中、自殺に夜逃げ。

ガラリと時代が動いて・・・。
列島改造、高度成長。　働いていた人間は、追い捲られて、スリキレ雑巾のようになって、去って行きました。　その当時ではあっても、若者は、先輩、高年齢者、お年寄りには、尊敬の念を抱いておりましたね。　先輩諸氏は、“戦塵に散り”“戦火に倒れ”ながらも、頑張った。　

混乱、波乱、騒乱には紊乱。　
よくぞ、生き残って、後輩・若年者の面倒を見て下さった。　
心の奥のヒダの、１本、１本に、キチンと刻み込んであります。　

天国に移り住んだ人々を、敬う気持ちを抱くことは、至極、当たり前でありましょう。　美しい心でありましょう。　

蛇足ではありますが、現在、生きている人間も“大切”に・・・、ねっ！？　

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